カロチノイド系の天然色素はニンジンのベータカロチン、唐辛子のカプチンサン、トマトのリコペンなどの緑黄色野菜などに代表され、強い抗酸化力があることで知られます。カロチノイドの一種であるアスタキサンチンは強い抗酸化力を持つ赤色をした色素で、海の藻などに豊富に含まれます。その赤い色は食物連鎖を通じてカニ、鮭、エビ、ロブスターなどにも見られます。アスタキサンチンは体にダメージを及ぼすフリーラジカルや一重項酸素などの活性酸素を減らす働きがあり、ビタミンE、ビタミンC、ベータカロチン、ルテインなど他の抗酸化物よりも更に効果的な抗酸化作用を発揮します。
余分な活性酸素を体から取り除くには、抗酸化物を摂取するのが効果的です。アスタキサンチンが抗酸化物として効果的な理由はビタミンEに比べ細胞のミトコンドリア内にて100-500倍も強い抗酸化力を発揮することです。また、アスタキサンチンはベータカロチン、ルテイン、リコペンなど、他のカロチノイドより更に強い抗酸化力があることでも知られています。 アスタキサンチンは紫外線によって起こる体へのダメージやストレスを緩和する役割をすることがわかっています。アスタキサンチン自体は紫外線を吸収する働きはありませんので、その高い抗酸化力でダメージを和らげると考えられています。紫外線はシミ、シワ、皮膚ガン、光線皮膚症などを引き起こし、年齢以上に肌を老化させる原因になります。ベータカロチンは日焼けなどの紫外線のダメージを緩和させることがわかっていますがベータカロチンと似た構造でかつより高い抗酸化力を持つアスタキサンチンでのマウスの実験ではアスタキサンチンのグループがより紫外線のダメージに耐えることがわかりました。 コレステロールは脂肪の一種で、たんぱく質と結びついてリポタンパクとして血液中を循環しています。善玉コレステロールと呼ばれるHDLは細胞の余分な脂肪分を肝臓に運ぶ働きがあり、悪玉コレステロールとして知られるLDLは逆にコレステロールを細胞に運びます。HDLとLDLが活性酸素にさらされると、この機能が低下し、運ばれるはずのコレステロールが血管の内側にたまり、動脈硬化の原因となり、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などに発展します。また、アスタキサンチンはすでに詰まってしまった血管が再還流する際に発生する活性酸素の害を最小限にする効果もあります。アスタキサンチンは血中の活性酸素を減らし、また血中の悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを増やす働きがあることもわかっています。 アスタキサンチンは細胞のミトコンドリアレベルでのエネルギー製造をより効率良くする働きもあり、エクササイズなどの際により持久力を上げる効果があることが研究の結果わかりました。 抗酸化物は多数ありますが、アスタキサンチンは血液脳関門を通れる数少ない物質のひとつであり、その強力な抗酸化力を脳や目で発揮できることで注目されています。目は紫外線による活性酸素のダメージをもっとも直接受けやすい臓器ですが、目の疲れ、角膜の黄斑変性症や白内障にいたるまで、活性酸素の害が原因です。アスタキサンチンは脳でもその抗酸化力を発揮することが動物実験でわかっており、脳の老化によっておこる痴呆や脳卒中などの脳疾患の分野においても有力な抗酸化物と考えられています。 ガンの実験では、体の免疫力を上げる働きをもつアスタキサンチンを摂取したマウスの方がガンを発生する率が少なく、またガンになったマウスの腫瘍もアスタキサンチンを摂取していないグループに比べ小さい結果が数々のガンの動物実験でわかっています。体の免疫力を上げる働きの他に、アスタキサンチンは遺伝子情報の伝達やガン抑制遺伝子などの機能を妨げるガンの原因ともいえる活性酸素の悪影響を最小限にします。 アスタキサンチンの抗酸化力はすばらしいものですが、今まで普及しなかった理由としてはアスタキサンチンは通常ごく微量で藻類やプランクトンにしか含まれていない点でした。最近になってヘマトコッカス藻には自然界で一番高い濃度のアスタキサンチンが含まれることがわかり、大量に培養する技術、また効率の良い抽出方が開発されたことにより一般に普及するほどになりました。 |
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