ビタミンC（アスコルビン酸）は強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去するので、体の老化を防ぎます。さらに、免疫力を強くする作用(※1)により、ウィルスや細菌に対する抵抗力を高め、カゼや感染症を予防します。

ビタミンEは強力な抗酸化作用を持ちます。老化の原因と考えられている過酸化脂質がつくられるのを妨げるはたらきがあります。同じ抗酸化作用のあるビタミンCと併用することで、さらに効率良く働くことが分かっており、現在うっ血性心不全、アルコール中毒、癌、HIV感染、多発性硬化症の改善への研究が行われています。ビタミンEは抗酸化作用があるビタミンで、体内で発生した活性酸素と戦って体を酸化のダメージから守る働きがあります。ビタミンEは脂溶性のため、体内の油性の部分、特に細胞膜などを構成する脂質を酸化から守るため、人間が生きていく上で重要な栄養素と言えます。ビタミンEの細胞の脂肪の酸化を防ぐ働きは、老化防止に重要な役割を果たすという結果も出ています。また、血中のコレステロールの中でも、ビタミンEを適量摂取することによって悪玉コレステロールを減らす結果(※2)が出ており、また出来てしまった悪玉コレステロールが酸化されることなく血中を移動することが可能なのもビタミンEの効力です。

ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える、成長を促進する、精神を安定させるなどの働きがあります。（多く含まれる食品：豚ヒレ肉、うなぎ蒲焼、豚もも肉）。足りないと、神経痛、肩こりや腰痛など、疲れがなかなかとれないと感じます(※3)。また、アルコールを飲むと吸収率が減るため、意識して補給してください。

ビタミンB2は成長に欠かせない水溶性のビタミンです。ビタミンB2は、ビタミンC、Eと並ぶ抗酸化のビタミンで、細胞を傷め老化を促進する過酸化脂質の増加を防ぎます。一方、補酵素としてエネルギー獲得や物質代謝にも関与し、欠乏すると万年疲労(※4)や皮膚や粘膜障害が現れます。ビタミンB2は人間にとって発育期から老年期にいたるまで、幅広く必要とされるビタミンです。脂質の代謝を助けるのでダイエットにも効果があります。（多く含まれる食品：豚レバー、牛レバー、鶏レバー、うなぎ蒲焼）。

ビタミンB12は血液を作るサポートをし、悪性貧血を防いでくれます。さらに神経を落ち着ける働きもあります。集中力や記憶力アップにも効果があります。普段から疲れが取れない(※5)という方はビタミンB12 が不足している可能性があります。（多く含まれる食品：牛レバー、鶏レバー、豚レバー、かき（貝）、さんま、あさり）。

イノシトールは、脂肪の流れをよくし、肝臓に脂肪がたまらないように働きます。 コレステロールの流れをよくしてくれるので、動脈硬化の予防が期待できます。また、鬱にも効果がある(※6)ことがわかっています。

コリンは、血管を拡張させて血圧を下げる作用をするアセチルコリンの材料になっており、充分なコリンがあれば、高血圧が予防できます。このアセチルコリンは神経伝達物質の役目も持っており、コリンを補給することによって、加齢にともなう記憶障害を改善してくれるという可能性が考えられています。また、脂質親和性という性質をもち、脂質の流れを良くすることから、血中コレステロールを減らしコレステロールが血管壁に付着するのを防ぎます。血流を良くしますので生活習慣病予防効果が期待されています。

ルチンは、そばに多く含まれるポリフェノールの一種です。毛細血管を強化する働きがあり、血栓を防いで血流をスムーズにしてくれます。

PABA（Para amino benzoic Acid）とは、ビタミンB群の一種で、パラアミノ安息香酸とも呼ばれています。水溶性のため細胞内部や皮膚の角質層に入り込むことが可能で、肌の老化やシワを作られにくくする働が確認されています。さらに、日焼けをして紫外線ダメージを受けた肌をも早く回復させる作用があります。また、白髪が黒く戻ったという研究報告(※7)もあります。